それは私のルールなのか制限なのか

バターの香りほんわか

くるみロールとクロワッサン

どっちにしようかなぁ　と

くるみロールに手を伸ばす

『う～ん　幸せの味っ』

ちぎってくるみを確かめて

口に放り込む

噛むごとにまろやかさがます

しばらく味わってたら　

ふとクロワッサンが目に入って

あっ　これも絶対　美味しい

でも、食べ過ぎちゃうな…

次にしよう　諦める

諦めたあとも　やっぱり気になる

でも、

またの時も私は

くるみロールを選ぶんだ

ある時、『それ食べないの？』

と聞かれ

事情を話すと　ちょっとちぎって

『じゃあこれだけ　ちょうだいね』

と残りのクロワッサンを手渡された

とっても不思議

だけど

手に入ったクロワッサンは

私のお腹具合に　ちょうどいい感じ

初めてくるみロールとクロワッサン

自分にあげることができた

あ～こういう感じだったのか

それから私は

くるみロールだけのとき

クロワッサンだけのとき

くるみロールちょっととクロワッサン

クロワッサンちょっととくるみロール

いろんなバージョンを楽しめるようになった

ルールは自分の心地よさで決まる

『お腹に心地いい』という私のルール

『制限』として

クロワッサンを食べない

でもないし

くるみロールだけでいい

でもない

そんなことを　ふと考えた

『う～ん　幸せの味！！』

それも深まった

小さな小さな私の物語