【イブに贈る心の贈り物】

こんにちは、心育て塾の心理カウンセラー、山下力人です。

今日はクリスマスイブ、街は華やかなイルミネーションで溢れ、家族や友人と過ごす特別な時間を楽しんでいる方も多いことでしょう。この素敵な夜に、ちょっとした心の贈り物をご提案したいと思います。

　

私たちは、日々の忙しさの中で、「あの人は〇〇な人だ」と人を簡単に決めつけてしまうことがあります。「あの人は口うるさい人だ」とか、「あの人はいつも陽気だ」と。しかし、これらは過去の一部の出来事に基づいた印象に過ぎず、その人の全てを表しているわけではありません。

　

例えば、ある日、友人が忙しくて少しイライラしていたとします。その時の印象が強く残り、「いつも怒っている人」というレッテルを貼ってしまうかもしれません。しかし、それはその時の状況による一時的な感情表出であって、友人の全てを表すものではありません。

　

こうした先入観は、実は私たちの脳の省エネ機能によるものです。常に新しい情報を処理し、分析することは、脳にとって大きなエネルギーを要します。そのため、一度形成された印象に基づいて物事を判断しやすくなります。これが、人を一面的に見てしまう原因となるのです。

　

しかし、新約聖書のマタイによる福音書7章1節にある「さばくなかれ、さばかれることなかれ」という言葉には、深い教訓が込められています。人を簡単に裁くのではなく、互いに理解し、寛容でいることの重要性を教えてくれます。

　

クリスマスイブの今夜、私たちは改めて隣にいる人々に目を向け、一面的な印象にとらわれず、彼らの多面性を受け入れることができるかもしれません。家族、友人、恋人、そして自分自身に対しても、新しい視点で接することができれば、より深い理解とつながりが生まれるはずです。

　

この特別な夜に、心の中に新しい光を灯し、温かいつながりを感じることができますように。

皆さん、素敵なクリスマス・イブをお過ごしください。